【タイプ別】発達障害やグレーゾーン生徒の学習のコツ
- niigata-sakura
- 4月18日
- 読了時間: 3分
こんにちは。新潟市西区のマンツーマン指導でおなじみの新潟桜塾です。今回は、数多くお問い合わせいただいている発達障害やグレーゾーンの生徒への学習のコツをお話ししたいと思います。
文部科学省の2022年の調査によると、通常の学級に在籍する児童生徒のうち、学習面または行動面で著しい困難を示す(発達障害の可能性がある)児童生徒の割合:8.8%にもなるとのことでした。1クラス当たり3名いる計算になります。

■ よくある誤解
「育て方の問題?」 → 発達障害は生まれつきの脳の特性であり、育て方が原因ではありません。
「甘え」「やる気がないだけ」 → 本人なりに努力していても、脳の特性によって難しいことがある
「見た目は普通だから、できるはず」→ 外見からはわからない“見えない障害”。苦手の理由が分かりづらい
「学校の成績がいい=発達障害ではない」 → 学業が得意でも、生活面や対人面で苦手がある場合も多い
■ どう支援すればいい?
発達障害のある人が力を発揮できるようにするためには、**「環境調整」と「特性への理解」**がカギです。
・見通しを立てられるようにする(スケジュールを視覚化する、ルールを具体的に伝える)
・得意を伸ばし、苦手をサポートする
・叱るのではなく、どうしたらうまくいくかを一緒に考える
■ 基本的な指導方針:本人に合った「やり方・ペース・関係性」を見つける
発達障害のある子どもたちは、みんな違う特性を持っているため、画一的な指導法は逆効果になりがちです。個別塾ならではの強みを活かし、「その子に合った学習スタイル」を一緒に探すことが最も大切です。
■ タイプ別の学習支援方法
① 自閉スペクトラム症(ASD)の生徒への対応
特徴
・曖昧な指示が苦手
・こだわりが強い
・感覚に過敏なことがある(音、匂いなど)
支援のポイント
✅ 手順を明確にする(「今日は3つやるよ」「①〜②〜③ね」と示す)
✅ ルーティンを決めて安心感を持たせる
✅ 見通しを持たせる(タイマーや予定表、指導内容の一覧化)
✅ 抽象的な表現は避け、具体的に伝える(例:「もう少しがんばろう」→「あと5分だけ集中してみよう」)
② 注意欠如・多動症(ADHD)の生徒への対応
特徴
・集中が長く続かない
・忘れ物が多い
・衝動的な発言や行動がある
支援のポイント
✅ 学習時間を短めに区切り、休憩を挟む(例:15分集中→3分休憩)
✅ 宿題を少なめに出し、成功体験を積ませる
✅ 忘れ物対策として「持ち物チェックリスト」を活用
✅ 机の上をシンプルに保ち、刺激を減らす
✅ 勉強開始前に「今日やることリスト」を一緒に作る
③学習障害(LD)の生徒への対応
特徴
・「読む」「書く」「計算」など特定の領域だけが極端に苦手
・知的には遅れがないが、学校の学習がうまくいかない
✅ 読み書きが苦手なら、音声教材やタブレットを併用
✅ 文字を書き写すのが苦手な場合は、プリントでサポート
✅ 数学の式が整理できないなら、色分けやマス目の工夫で支援
✅ 学習の成果を「アウトプット型」にして自信を持たせる(口頭で説明する、図で表す など)
新潟桜塾では一人ひとりに対して、指導計画や自宅での学習のアドバイスや工夫などを話し合っています。また、学力向上だけでなく、持ち物の管理や時間の管理など、社会に出たときに必要となるスキルにも注力をしています。
お子様の学習にお困りの方は是非、一度ご相談ください!
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