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【語彙向上】感情のグラデーションを意識しよう!

 こんにちは。新潟市西区のマンツーマン指導でおなじみの新潟桜塾です。今回は、感情表現について考えていきたいと思います。


 中高生の作文を見ていると、感情の表現が非常に乏しいと感じることが多々あります。「楽しかった」「悲しかった」「嫌だった」「よかった」という表現が多く見られます。もちろん、これらの感情も大切です。しかし、人間が抱く感情はもっと複雑で、奥深いものです。


例えば、「悔しかった」という感情一つをとっても、

  • なぜ悔しかったのか

  • 悔しさの度合いはどのくらいか

  • 悔しさの裏にはどんな感情が隠れているか

など、さまざまな側面があることに気づきます。


では、感情表現を心理学的に考えていきましょう。心理学では、感情を大きく「一次感情」と「二次感情」に分けて考えます。

  • 一次感情:喜怒哀楽などの基本的な感情

  • 二次感情:一次感情から派生する複雑な感情


例えば、テストで良い点が取れなかったとき、

  1. 一次感情: 悲しい、悔しい

  2. 二次感情: 悲しみからくる「情けなさ」、悔しさからくる「怒り」

といったように、感情は段階的に生まれてきます。


感情を理解するためには、一次感情だけでなく、二次感情にも目を向けることが大切です。また、それぞれの感情にはグラデーションがあります


例えば、「楽しい」という感情にも、

  • くすぐられるような楽しさ

  • 心から湧き上がるような楽しさ

  • 感動して涙が出るような楽しさ

など、さまざまな段階があります。


日ごろから感情のグラデーションを意識することで、より豊かな表現が可能になります。

作文や日記を書く際、

  • どんな時に、どんな感情が生まれたのか

  • その感情はどのくらい強かったのか

  • その感情の裏にはどんな気持ちが隠れているのか

など、自問自答を繰り返してみてください。

自分の感情と向き合うことで、言葉で表現できる感情の幅が広がり、より繊細で奥行きのある文章を書くことができるでしょう。


生徒たちを見ていると一次感情の表現しか言葉にできないように感じます。その背景には読書量の減少、ショート動画など短時間で刺激的な表現が好まれていること、作文を書く機会が減っていること、友人関係が希薄になってきているなど様々な要因が混ざり合っています。


ですが、生徒たちがこれからの人生を生きていく上で、人との関わりは欠かせません。自分の感情のグラデーションを理解し、相手に正しく伝えるとともに、相手の感情のグラデーションを想像できる人になってほしいと思って指導しています。


新潟桜塾では、語彙を増やすための課題や自己探求の課題などを通して感情表現を学ぶとともに、報告書や作文課題、日記など生徒が文章を書く機会を増やしています。


最後に

感情は、人間にとってとても大切なものです。色々な感情があるからこそ、人生は豊かになります。感情のグラデーションを意識して、自分自身の心をより深く理解し、表現することをぜひ楽しんでください。

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