不登校でお悩みを抱えるご家庭から多くの相談をいただきます。また、新潟市にある不登校の親の会にも何度か参加させていただきました。多くの親御さんが共通の悩みを抱えています。
子どもが学校に行かなくなると最初は「なんで学校行かないの!」と怒ってしまいます。次に「今日も学校にいけなかった」「私の育て方が悪かったのかな」「愛情が足りなかったのかな」「なんでうちの子だけ違うのだろう」と悲しい気持ちになってしまいます。その後、「この状況はいつまで続くのだろう」「どうやって子どもと接すればいいかわからない」など不安な気持ちに押しつぶされそうになってしまいます。親御さんは不登校の子どもと接するのは、初めてです。不安や焦りが出てきて、解決法が見い出せないというのは、当然ともいえます。
では、親御さんはどのように子どもに接すればよいでしょうか。まずは、親御さんが笑顔でいることが最も重要です。なぜなら子どもは学校に行けない自分のせいで親御さんが苦しんでいるということを敏感に察知します。そのことがさらに自身を責める理由になってしまうからです。無理に明るくする必要はないですが、自分の趣味の時間を楽しむ、好きなものを食べに行く、ショッピングをするなどでリフレッシュするように心がけましょう。その上で、お子さんにはなるべく共感・受容をするようにしましょう。ただ、親子は感情でコミュニケーションをとってしまいます。学校にいかない歯がゆさ等からつい怒ってしまうこともあるでしょう。
そんなときは、プロに任せるというのが最善の解決策です。不登校解決の専門家は民間にたくさんいます。公的機関は制限があったり、本人の意思に任せようとしたり、時間が解決するという結論を出してしまったりします。民間はこういったことは少なく、どう解決するかという方法を親御さんと相談して決定するところが多いです。
不登校解決までの時間は1週間~何十年と千差万別です。ただ待てばよいというものではありません。外からのアプローチを加える(情報を与えていく)こと、学校にいかなくてもいいという方法を提示すること、学校にどうやったら戻れるか一緒に考えることなど一人ひとりの悩みによって適切な解決策を提示することで自信を取り戻せます。
最後に親御さんへ、不登校は悪いことではありません。お子さんが自分自身を守るためにした選択です。自分のお子さんを信じてください。その上で、お子さんがより成長できる場所がないか考えてみてください。必ず、合う場所があるはずです。不登校になったお子さんは人の痛みを知っている優秀な人間です。それを活かし、社会で活躍できる素地を作れる場所を是非、探してみてください。
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