円周率をどこまでも記憶していたり、短時間に多くの人物の名前を覚えたりできる記憶の達人たちがいます。彼らが特別に記憶能力が高いかというと一部の例外を除き、そうではないということがわかっている。ではなぜ、彼らはあんなにも多くのことを記憶できるのでしょう。

それは、複数の記憶法をトレーニングで身に付け、すぐに応用できる技術を身に付けたことにある。最古の記憶術は、古代ギリシャのシモニデスに始まるとされ、彼は座席に座っていた人をすべて記憶していたことから、場所と関連させた記憶術を生み出した(後の場所法)。近年は心理学的な要素を取り入れたものもあるので、ここで紹介する。
①語呂合わせ
「794ウグイス平安京」「ひとよひとよにひとみごろ」など言葉に変換して記憶する方法
②連想法
人の顔を動物やキャラクターに例えて覚えるなど連想するイメージで覚える
③グループ化記憶法
情報をグループ化し、7±2以下の個数の意味のまとまり(チャンク)として覚える方法。マジカルナンバー7±2の応用。
④数字文字置換法
数字を仮名やアルファベットに置き換えて言葉として記憶する方法
⑤物語法
覚えたいものを登場させる物語を創作し、ストーリーの中で記憶させる
⑥ペグワード法
ペグ(かけ金具)に帽子や服を吊るすように、最初に決めたイメージを覚える対象と関連付けていく記憶法
⑦両手指法
10個の覚えたいものを両手の指に対応させて覚える方法。体の部位を使う方法もある。ペグワード法の身体版
⑧場所法
よく知っている場所を思い浮かべ、覚えたいものと組み合わせて覚える
暗記や記憶も能力ではなく技術である。学習において見落としやすい部分ではないだろうか。暗記科目が苦手というだけで済まさずに練習で克服できる!自分なりのやり方を見つけてみよう!
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