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あふれる情報に流されないために ~メディアリテラシーと進路選択~

 こんにちは。新潟市西区のマンツーマン指導でおなじみの新潟桜塾です。現在、全小中学校でipadが支給され、誰でもどこでもいつでも情報が入手できる時代になりました。ですが、子どもたちは本当に必要な情報を取捨選択して正しい情報を得ているのでしょうか。


 そんな情報過多の時代で生徒たちの進路選びも日々、変化しているように感じます。偏差値や大学の知名度・ランクばかりを気にする生徒、学習方法の知識ばかり増えて実際の学習時間が取れていない生徒、ブラック企業・パワハラなどの言葉に踊らされ職業を見失う生徒が多く見られます。


 「あの大学はFランだからやめたほうがいいよ」「あの学部は就職に弱いって聞いたよ」「大学に入ってもどうせその先、ブラック企業に就職するかもしれないし」「YouTubeや動画投稿で楽に稼げるらしいよ」

 そんな話をSNSやYouTube、口コミサイトで見聞きして、不安になることはありませんか?


 進路選択の際、私たちはさまざまな“情報”に囲まれています。けれど、その情報は本当に正しいのでしょうか? そして、それは自分にとって必要な情報でしょうか?


 今回は、進路を考えるうえで欠かせない「メディアリテラシー」についてお話しします。


■ メディアリテラシーとは?

 メディアリテラシーとは、「テレビ・ネット・SNSなどの情報を正しく読み解き、必要な情報を見極める力」のことです。


情報には、次のような「落とし穴」があります。

  • 一部の声が大きく見える(偏った口コミ)

  • 古い情報がそのまま残っている(進学・就職事情の変化)

  • 印象操作されやすい(ネガティブなタイトルで不安をあおる)


 たとえば、「文系は就職がない」といった意見がSNSで広まっていても、実際はスキルや行動(いわゆるガクチカ)次第で幅広い道があるのが現実です。


■ なぜメディアリテラシーが進路選択に必要か?

 進路選択において情報は大切ですが、「どの情報を信じるか」も同じくらい大切です。

進路に関する情報は、以下のように分けて考えましょう。

情報の種類

信頼性のポイント

公的情報

大学のHP、進路ガイド、入試要項

一次情報(公式発表)かどうか

個人的な意見

SNSの投稿、体験談、動画

誰が言っているか、いつの情報か

噂・口コミ

友人や保護者からの話

確認可能な裏付けがあるか

特に、一つの情報源だけに頼らず、複数の視点を持つことが重要です。


■ 保護者へ  〜 情報の「見え方」の違いを理解する 〜

保護者の方が高校生だった頃と比べて、今の進学・就職環境は大きく変わっています。

  • 大学の選び方 → 総合型選抜や探究活動が重視されるように

  • 働き方 → 終身雇用よりもスキル重視へ

  • 情報源 → SNSや動画が中心になる時代


 そのため、保護者と子どもで「見えている世界」が違うという前提に立って話すことが、進路についての対話ではとても大切です。


■ 進路選択のための情報リテラシーの実践例

  1. 公式サイトで最新情報を確認する → 学部ごとの特徴や入試方法、卒業後の進路など

  2. 説明会やオープンキャンパスに行く → 実際に雰囲気を感じ、教員や在学生の話を聞く

  3. 疑問に感じた情報は、先生や専門家に聞く → 学校の先生や塾の先生、キャリアアドバイザーなど

  4. 自分で「情報のメモ」を取って比較する → どの大学・学部が自分に合っていそうか見えてきます


■ 最後に:進路は「情報収集+自己理解」で決まる

進路選択は、情報の正しさだけでなく、**「自分が何を大切にしたいか」**によって変わります。


 ネットに出ている情報がすべて正しいとは限りません。誰かの正解が、あなたの正解とは限らないのです。


 だからこそ、情報に振り回されず、自分で考える力=メディアリテラシーを育てていくことが、将来への第一歩になります。

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