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自閉症スペクトラム(ASD)の活躍する場所とは

 こんにちは。新潟市西区のフリースクール にいがたさくらです。今回はASDの特徴について見ていきたいと思います。


 自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorder: ASD)の人は、対人関係が苦手・こだわりが強いなどの特徴を持っています。特に、コミュニケーションにおいては、「相手の立場に立って考えることが苦手」、「言葉を文字通り解釈する」ということがあります。そのため集団の中で「空気を読む」、「相手の発言を推し量る」などができず、多くのストレスがかかってしまいます。また、「人の話しを聞いていないと誤解されたり」、「悪気はなくても相手に不快な思いをさせたり」することもあります。


 言葉のニュアンスや表情から状況を察することが難しく、冗談が通じないことがあります。また、「適当に」や「もう少し」、「多めに」など、日常でよく使われる幅のある表現を受けての判断や対応が難しい場合があります。


 なので、ASDの人に宿題や学習の指示をするときは、「あと30分でやろう」や「P.25~35までを来週の授業までにやってもって来るように」など、はっきりとした表現で数字を示しています。


 こういった特徴を持つ子どもたちは、学校の先生の何気ない発言や、意図や理由がよくわからない課題や活動、周りに合わせて行動すること、先生の抽象的な指示などに強いストレスを感じてしまいます。また、友人同士の冗談やちょっとした悪口や陰口なども、正面から受け止めてしまい深く傷ついてしまいます。



 学校の先生もASDや発達障害に理解のある先生ばかりではありません。これらを話を聞いていない、課題が守れない、それくらいできて当たり前と思い、怒られたり、他の生徒前で指摘されたりして、嫌な思いをすることも少なくありません。


 それ故に、小学校~高校までは集団生活の中で我慢することやストレスも多くかかる場合が多くあります。しかし、その先は選択肢の幅が大きく広がるため、自分の性質に合った進路を選ぶことが可能になってきます。


 私がたくさんのASDの生徒と向き合っている中でたくさんの強みが見えてきました。


➀自分で決めたルールは必ず守る

②好きなこと、興味のあることへの集中力がずば抜けている

③他の人に影響され、面倒なことでもまじめに取り組む

④自分一人で行動できる

⑤こだわりが強いので細かいところまで気がつく


 これらの長所は社会人として、仕事をする上では非常に重要です。ですので、学校生活が苦手だからといって、社会生活が必ずしも苦手とは限りません。

 向いている仕事の特徴は、一人で地道に作業ができるものです。目的がはっきりしていれば、怠けることも少ないので、自分のペースで進められるものが向いています。たとえば、IT系の業務やプログラミング、研究職、アートディレクター、芸術系の職業などあります。


 もちろんASDにも重度・軽度があり、性格やADHD・LD・その他発達障害などの影響も受けるため、千差万別です。しかし、大切なことは自分の強みを知ることにあります。苦手なことはどんな人にもあります。自分ではできないこともたくさんあると思います。だからこそ、自分の強みを活かしていく場所を考えることがとても大切です。


 にいがたさくらでは、生徒の長所や強みを一緒に考え、探していきます。また、キャリアカウンセリングもやっているので、進路や職業についても生徒に話していくことも可能です。できないと諦める前に、自分の強みを一緒に探していきましょう!

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