こんにちは。新潟で唯一の総合型・学校推薦型選抜に特化した学習塾の新潟桜塾です。今回は、いよいよ9月から始まる出願に向けたお話です。
ここ10年間で総合型選抜は大きく変化をしています。求められる志望理由書の内容やレベルは格段に上がっています。特に各大学ごとに書く内容が異なり、何を求められているか正確に読み取る必要があります。
それでは具体例を見ていきましょう。
Aさん
「私は貴学で英語の教え方を学び、教員免許を取得して、中学校で働きたいと考えています。貴学では子どもと関われるボランティアに参加をして、積極的に子どもと触れ、コミュニケーションを取っていきます。」
Bさん
「高校では英語の学習に力を入れてきました。その英語力を活かし、入学後の学びにも活かしていきます。教育実習では子どもたちと積極的に関わり、正しい指導方法を身に付けます。将来は、中学校の教員として活躍したいと考えております。以上の理由により、貴学の教育学部英語学科を志望しています。」
Cさん
「私は、将来新潟の中学校で英語の楽しさを伝えられる教員になりたいと考えております。貴学では、英語で英語を教えるための授業が受けられます。私自身も日本語で英語を教わることに違和感があり、より実践的な英語を様々な学力の生徒に教えれる力を身に付けたいと考え、貴学の教育学部英語学科を志望しています。」
これはあくまで一部分ですが、Aさんが生徒が書いたもの、BさんはAさんの文章を添削してできたもの、Cさんは新潟桜塾で完成させたものになります。
Aさんの文章は将来やりたい仕事ははっきりしていて、大学でやりたいことも書かれているところは素晴らしいです。
〈改善点〉
➀英語の教え方を学び → 教育学部英語学科はそもそも英語の教え方を学ぶところですので、これは前提といえるので、省くことができます。
②中学校で働きたい → 公立・私立、どこの県など自分自身のこだわりがあれば、書くようにしましょう。
③子どもと関われる・子どもに触れ → 重複表現
④積極的に子供に触れ・コミュニケーション → 重複表現
⑤志望大学を選んだ理由、特徴が書かれていない
Bさんの文章は高校時代のことが書かれていることが素晴らしいです。ただ、当たり前のことが多く書かれている印象にあります。
〈改善点〉
➀活かし・活かしていきます → 重複表現
②教育実習で子どもたちと積極的に関わり → やや当然
③正しい指導法 → やや抽象的、カリキュラムは同じでも指導方法は先生毎に異なります
④Aさんの⑤と同様、大学の特徴が書かれていない
Cさんの文章を分析していきましょう。
〈分析〉
➀新潟の中学校で英語の楽しさを伝えられる教員 → 将来像が明確
②英語で英語を教えるための授業 → 大学の特徴
③私自身も日本語で英語を教わることに違和感があり → 自分の考えと大学の考えが一致していることが示されている
④より実践的な英語を → 現状の英語教育の課題感が示されている
⑤様々な学力の生徒に教えれる力 → 公立中学の課題感が示されている
大学側は社会課題の解決や取組ができる学生を求めています。しかし、解決方法や取り組み方は無数にあるため、そこが各大学の考え方や教育方針・カリキュラムとマッチしているのかを示す必要があるのです。ですが、新潟県の高校の先生方は、まだまだ全体として総合型への理解が低く、取り組み始めも遅い印象にあります。
新潟桜塾では早期に進路探求を行い、できる限り早期に志望校を決定し、実績作りから受験計画戦略を立てております。また、高3からの入塾であっても、進路意識を明確にしたり、社会課題が何かを知るためのワークを行ったり、志望理由書の添削を行ったりしています。
学校の先生だけでなく、第3者が読んでも理解しやすいかどうかチェックをしてもらうことをおススメします。
ガンバレ受験生!
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