ケアレスミスが多い子は、本当に注意力不足なのか?
こんにちは。新潟市西区のマンツーマン指導でおなじみの新潟桜塾です。
「またケアレスミスだね」
テストの答案を見て、そう声をかけたことのある方は多いのではないでしょうか。
計算の符号を間違えた。数字を書き間違えた。問題文を読み飛ばした。公式を一部間違えて覚えていた。
本人も「分かっていたのに……」と言います。
では、こうしたミスは本当に、ただの「うっかり」なのでしょうか。
新潟桜塾では、ケアレスミスを単なる注意力不足として終わらせないことを大切にしています。
「ケアレスミス=集中力不足」ではありません
新潟桜塾では、ケアレスミスを考えるときに、
ケアレスミス
知識・理解不足
その他の要因
の大きく3つに分けて考えています。
例えば、「方程式の問題を間違えた」という結果だけを見て、「計算ミスだね」と判断するのは簡単です。
しかし、実際には、
「そもそも式変形の意味を理解していない」
「途中式を省略したことで間違えた」
「暗算でできると思い、確認をしなかった」
「時間が足りず、最後まで解けなかった」
など、原因はそれぞれ違います。
つまり、同じ「間違い」でも、その原因は同じではありません。
また、講師研修でも、ケアレスミスは「知識が足りない」のではなく、知っていることを正しく使えない状態として捉え、記憶・注意・判断のどこでズレたのかを見ることを共有しています。

実際に、どんなミスが多い?
学年によっても、よく見られるミスには違いがあります。
小学生の場合
繰り下げを書かないことによる計算ミス
誤字によるミス
特に、数字の見分けがつきにくいことによるミス
などがあります。
中学生の場合
暗算による計算ミス
方程式の式変形によるミス
符号のミス
などが増えてきます。
高校生の場合
公式の暗記ミス
グラフなどの作図を省略することによるミス
指数のミス
などが見られます。
一見すると、どれも「もっと注意すればいい」と思ってしまいます。
しかし、例えば「暗算による計算ミス」が多い生徒に、「もっと集中して」と言うだけでは、なかなか改善しません。
大切なのは、
「なぜ自分は暗算で間違えるのか?」
まで考えることです。
ミスには「構造」がある
計算ミスの原因をいくつかのタイプに分けて考えています。
例えば、
①注意が分散している
→ 集中が切れたり、焦ったりして、数字や小数点などを見落とす。
②慣れによる過信
→ 「これくらいできる」と思って、確認を省略する。
③書き方の問題
→ 途中式を省略したり、数字の位置がずれたりして、間違いにつながる。
④手順の理解不足
→ 式変形などの意味を十分に理解していないため、手順を間違える。
⑤感情の影響
→ 焦り、不安、疲れ、退屈などによって、確認を飛ばしてしまう。
このように考えると、ミスは「その子の性格」ではなく、ある条件が重なった結果として起こっていると見ることができます。
そうすれば、対策も変わります。
「自分は、どんなミスをする人なのか?」
新潟桜塾で生徒に伝えているのは、
「どんな理由で間違えたか、理由を考えよう」
ということです。
そして分析した後には、
「分析してみた結果、どう感じた?」
と問いかけます。
ここで重要なのは、先生が「あなたはここがダメ」と答えを決めてしまうことではありません。
「自分自身で、自分のミスの特徴を知っていくこと」がとても重要です。
講師研修でも、
「どんな問題でミスが多い?」
「どんなときに集中が切れる?」
「どんな種類のミスが多い?」
といった自己分析を通して、自分の思考の癖や注意が逸れるパターンを理解することの重要性を扱っています。
これは、いわば「自分の取扱説明書」を作っていくようなものです。
実は、私自身も「ミスをする人」です。
例えば、私は2桁の足し算でミスをすることがあります。
それはなぜか。
「このくらいなら暗算でできる」という慢心があるからだと思っています。
そこで私は、必ず筆算をします。
「暗算をしない」というルールを自分で決めて、ミスが起こりにくいルール設定をするのです。
一方で、私は符号のミスはほとんどしません。だから、そこは自分の強みだと考えています。
このように、
「自分は何が苦手なのか」
だけではなく、
「自分は何が得意なのか」
まで知ることが大切です。
そして、
苦手な部分には対策を打ち、得意な部分は強みとして活かす。
私は、こうした自己理解と対策を積み重ねてきたからこそ、数学では安定して高い得点を取ることができたのだと考えています。
目指すのは「ミスをゼロにすること」ではない
もちろん、ミスは少ない方がいいでしょう。
しかし、すべてのミスをゼロにすることは簡単ではありません。
そもそも、ミスは注意力の不足から起こります。
どれだけ注意していても、人間である以上、常に完璧にできるわけではありません。
だからこそ新潟桜塾では、
「ミスをするな」ではなく、「自分のミスを知り、ミスが起こりにくい方法を考えよう」
という考え方を大切にしています。
例えば、
「暗算で間違えるなら筆算をする」
「途中式を省略して間違えるなら、必ず残す」
「符号を間違えやすいなら、最後に符号だけ確認する」
というように、自分に合った方法を見つけていきます。
途中式を残す、書く位置を整理する、確認項目を決めるなど、正答だけではなく「ミスが起こりにくい過程」を設計することを重視しています。
ミスは「恥ずかしい失敗」ではなく「成長の記録」
ここで、もう一つ大切にしたいことがあります。
それは、失敗を恐れすぎないことです。
ミスをしたときに、
「また間違えた」
「自分は数学が苦手だ」
「自分は注意力がない」
と考えて終わってしまえば、そのミスから得られるものはほとんどありません。
一方で、
「自分は暗算で間違えやすい」
「この時間帯は集中が落ちる」
「途中式を省略すると間違える」
と分かれば、次に取るべき行動が見えてきます。
つまり、ミスは自分を責める材料ではなく、自分を知るための材料にもなるのです。
「違和感を持つ力」は、これからの社会でも役に立つ
さらに、この力は学校のテストだけで必要なものではありません。
仕事を始めれば、
取引先へのメールの誤字・脱字
プレゼン資料の数字の間違い
スケジュールの調整ミス
作業手順の確認漏れ
など、さまざまな場面で「ミスを減らす力」が必要になります。
場合によっては、一つのミスが大きな問題につながる仕事もあります。
だからこそ、
「間違えない人」になることよりも、「自分がどこで間違えやすいかを知り、間違いを減らす仕組みを自分で作れる人」になること
が重要なのではないでしょうか。
そして、もう一歩進むと、
「この答え、なんだかおかしくない?」
「この数字、大きすぎない?」
「この結果になるのは変じゃない?」
という「違和感を持つ力」にもつながります。
新潟桜塾が目指しているのは、先生に言われた通りに勉強する生徒ではありません。
自分で考え、自分の課題を見つけ、自分で工夫し、行動を変えていける人です。
「ミスをしない人」ではなく、「ミスから学び、次の行動を変えられる人」へ。
ケアレスミスへの向き合い方一つをとっても、私たちはそんな力を育てていきたいと考えています。




コメント