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発達障害のある人の学校のいきづらさ

 こんにちは。新潟市西区のフリースクール にいがたさくら・通信制高校サポート校 新潟桜塾です。今回は「発達障害のある人の学校のいきづらさ」です。


 まず、発達障害と一口にいっても様々な特徴があります。大きく分けると、知的障害(知的能力障害)、コミュニケーション障害、 自閉スペクトラム症(ASD) 、 ADHD(注意欠如・多動症) 、 学習障害(限局性学習症、LD) 、発達性協調運動障害、チック症の7つに分類されます。



 これらの症状は、人によっても特徴や程度も違うため、それぞれに合わせた指導や配慮が必要になります。しかし、学校では同級生はもちろん、先生もこれらの症状の特徴や対応方法がわかっている人はほとんどいないのが現状です。スクールカウンセラーの設置も進んできていますが、まだまだ複数の学校を受け持っていたり、ときどき来る、登校できていない・別室登校の生徒に対応という程度です。それでは、なかなか生徒が再びクラスに馴染むということは難しく、我慢してしまうという結果になってしまいます。


 また、症状が重い生徒は別学級で対応していたり、先生方からもわかりやすく、対応してもらっているケースが多いですが、程度が比較的軽かったり、パッと見ただけではわからないような人も多くいます。そういった生徒は困っていることを中々打ち明けられず、特別扱いをされて注目を浴びることも嫌うため、我慢してしまうことが多いです。


 公立の学校では、合理的配慮が義務化されています。合理的配慮とは、障害のある人が他の人と平等に暮らすために、周囲の人や学校、会社などが無理のない範囲で行うべき①支援や②ルールの変更、③環境の調整などです。例えば、①見えない人に声で文字情報を伝える、②音に敏感な子どもに教室でヘッドフォンの着用を認める、③車いすの人のために動線を広くする…などの配慮を学校側が積極的に行う必要があるのです。


  自閉スペクトラム症(ASD)の生徒に対し、担任の先生が安易に「クラスの人の気持ちを考えた行動をするように」というような注意をし、パニックになってしまう場合もあります。こういった場合先生は、具体的にどのような行動が、相手にどういう気持ちになるのか示す必要があります


 学習障害(限局性学習症、LD)の生徒には、言葉や文字だけではなかなか理解ができないという場合もあるので、写真やイラストなどを用いて視覚的に理解させることも必要です。また、板書も苦手としている生徒も多いので、タブレットを利用して写真を許可するなどの配慮も必要です。


 また全体として、クラスでの行動や団体行動を苦手とする傾向にあります。みんなの前で失敗したらどうしようという不安や、騒がしい状態だとどこに集中すればよいかわからなかったり、悪口や陰口を自分のことように考えて傷ついてしまうような繊細さも持っています。


 確かに、こういった生徒のことへの配慮をしながら全生徒の学力を上げていくというのは学校の先生の努力だけでは難しい部分もあるのではないでしょうか。


 にいがたさくらでは、こういった特徴をもった生徒一人ひとりに対して、目標を設定し、学習しやすい環境を作っていきます。また、様々な症状や病気を持った生徒がいるため、多様であることが当たり前の環境が用意されています。そういったところも生徒に安心感を持ってもらえる要因になるのではないでしょうか。


 学校だけでなく、多様な学びの場で子どもたちが自由に学びたいことを学べ、進みたい進路を実現できる場を自由に選択できるような社会になることが求められています。



関連書籍はこちら↓  (*外部サイト)

・学校の中の発達障害 「多数派」「標準」「友達」に合わせられない子どもたち


・ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に勉強するための本


・発達障害の子どもの心と行動がわかる本



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